ワークスペースを自分仕様にカスタマイズする

Adobeの動画編集ソフト「PremierePro」を使うにあたって、ワークスペースを自分が操作しやすい形にカスタマイズする方法について紹介します。

ひとまず、PremiereProを起動して新規プロジェクトを開きましょう。画面の表示が異なる場合は、上部のバーから「編集」を選択した後に、メニューバーの「ウィンドウ」項目の中にある「ワークスペース」から「保存したレイアウトにリセット」を選択しましょう。編集ワークスペースは、動画の編集作業に特化したワークスペースです。

ではフレームのサイズを調整します。感覚的にわかると思いますが、フレームとフレームの境界線にマウスのカーソルを持っていくと、カーソルのアイコンが変わります。そのままドラッグすると、フレームのサイズを変更・調整できます。このとき、変更するフレームに接触するフレームのサイズも連動して変わります。

次は、パネルの名前が表示されている辺りにカーソルを持っていき、そのまま別のフレームにドラッグしてみましょう。ドロップゾーンが青色またはグリーンになり、そのままドロップすると例外なく、パネルはいずれかのフレームにドッキングするか、独自のフレームとして配置されます。

またパネルを完全に独立した状態で表示させることもできます。Windowsでは「Ctrl」キー、Macでは「Cmd」キーを押しながらドラッグします。この状態のパネルのことを「フローティングパネル」といいます。フローティングパネルのサイズ調整は、コーナーやサイドをドラッグして行います。

ではカスタマイズしたワークスペースを保存しましょう。メニューバーの「ウィンドウ」の中にある「ワークスペース」から「新規ワークスペースとして保存」を選択します。表示されるダイヤログで任意の名前をつけて「OK」をクリックします。すると保存したワークスペースが、上部のワークスペースバーに表示されるはずです。

このようにワークスペースは簡単に複数作成できるので、オーディオの編集をするときはこのワークスペース、カラー補正をするときはこのワークスペースを使うというように、自分用の異なるタスクに応じたワークスペースを用意しておくと便利かもしれません。ただご覧の通り、PremiereProには最初からいくつかのワークスペースが用意されているので、それらを使用してももちろんOKです。

ちなみに、バーに表示するワークスペースは自由に選択できます。「ウィンドウ」メニューの「ワークスペース」から「ワークスペースを編集」を選択します。表示されるダイヤログ内で、項目をドラッグアンドドロップして自由に編集できます。

では最後に、ワークスペースの明るさを調整して終わりたいと思います。「編集」メニューの「環境設定」から「アピアランス」を選択しましょう。一番上の「明るさ」という項目のスライダーを動かして調整します。編集作業を暗い部屋で行う方は、この明るさを暗くしておくと見やすいと思います。

動画制作のワークフローとパネルの役割

関連記事

  1. メディアファイルを取り込んで整理する

    プロジェクトに必要なアセットとなるメディアファイルをPremiereProに…

  2. 背景の雑音を取り除く高度な編集テクニック

    PremiereProでバックグラウンドノイズを除去するにあたって、ワークフ…

  3. 適切なオプション設定と合理的なエンコード

    今回の動画はPremiereProシリーズの最終回となりますが、動画制作の仕…

  4. 高度なトリミングテクニックをマスターする

    PremiereProに用意されている通常のトリミング以外の、状況によっての…

  5. より効率的な作業のためのプロジェクト管理

    最小限の計画立てでより効率的に作業を進めるために重要となる、Premiere…

  6. エッセンシャルサウンドパネルでの編集方法

    何かと多用するオーディオミキシングタスクに有用な各種編集オプションを取り揃え…

  7. 編集コマンドを覚えて効率的に作業する

    3ポイント編集と4ポイント編集の違いについてと、作業の土台となる編集コマンド…

  8. レガシータイトルを使用して文字を追加する

    プロジェクトにタイトルを追加する方法の1つであるレガシータイトルを使用して、…

PAGE TOP